今日のテーマは、「アンテナ工事とお隣との境界」です。
実際の施工例とともに、アンテナ工事における注意点の一つ、隣家との境界についてもふれておきたいと思います。

隣家との境界と言うと、家屋を取り囲む塀や庭など、平地に意識が向くことが多いかと思いますが、上空、とりわけ一度設置するとめったに移動することのないテレビアンテナの隣家との境界にも注意が必要です。
一般に、地上から一定程度の高さについても(注)、その土地の所有者が利用する権利があるため、不用意に空中の境界を飛び出ることがないよう、アンテナを設置する必要があります。

(注)地上から何メートルまでがその土地の所有者の権利が及ぶところなのかについては、「土地の所有権は、法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ。(民法207条)」という規定のとおり、明確に何メートルと規定されているわけではありません。土地の所有者の権利が及ぶ範囲が航空法を根拠に300mと言われることもありますが、より直接的・確実に土地の所有者の上空の権利が及ぶ高度を規定したものはありません。

さて、本題に戻りますと、今回のアンテナ工事はお隣との距離が比較的近いことの多い3階建ての住居へのデザインアンテナ・BSアンテナ新設工事でした。
比較的大きめの金具ですが、こうした金具を使用することで、境界内に設置しております。
境界線はたとえ数センチの話であっても、ご近所トラブルにつながる恐れがあるため、危機感を持って、境界線を守って設置しております。
工事料金・工事概要は下記のとおりです。

  • 埼玉県川口市
  • 新築木造3階建て
  • デザインアンテナ・4K8KBSアンテナ+4K8K対応ブースター設置【54,500円】
  • オプション:BSアンテナ用金具(大)【3,000円】
  • 合計57,500円(税別)
  • 工事のポイント:境界内にBSアンテナ・デザインアンテナを設置